2002年11月25日 k990536 田仲 純子
1 トトカルチョマッチョマンズの紹介
正式名称 トトカルチョマッチョマンズ
名前にはとくに 意味はなく、音の響きがよかったからつけただけ、との事。
メンバー 週一回のミーティングに常時参加するメンバーは約30人。
名簿上では100人を超える。常時募集している。
男女比半々。平均年齢24〜26歳。秋田県出身者が多い。
活動拠点 秋田市と秋田市近辺の市町村が主。
設立 1996年、春。
代表、長谷川敦さんが22歳の時に、学生時代の友人などに超えをかけ、そこから始まる。
活動資金 メンバーで出し合って運営している。イベント時にはスポンサーを探し、出資してもらったりもしている。
活動目的 秋田を楽しく創りかえること。
「イーストベガス構想」「大捜査線シリーズ」「かきこ@選挙」などの、夢への実現に向けて行動を起こしている。
2 イベント「大捜査線」を見学して
11月10日に秋田市で、「大捜査線シリーズ4」のイベントが行われたので見学させてもらった。
イベントの内容
捜査官に扮した参加者が、仮想の事件解決のために、聞き込み調査などを交えて推理する、というロールプレイングゲーム。会場はひとつ、大きな会館などを手配しているが、事件解決のためのポイントなどを、秋田市内の各地に設置するため、参加者は車で移動などもする。
午前9時に開始され、午後6時で大体終了。ほぼ一日使うイベント。
参加費は1チームにつき5千円。
イベント主催
事件のストーリー作成、役者、VTR編集、ネットでの情報公開、ポスター製作、スポンサー獲得交渉など、全てトトカルチョマッチョマンズのメンバーの手によって行われている。
メンバーの方々はこれが本業というわけでなく、ビジネスとしても考えていないよう。しかし、立派にビジネスとして成り立っているように思えた。
見学させてもらった感想
500人を越す参加者は、思い思いにそれぞれの楽しみ方をしているようだった。
高校生から大学生くらいの若い女の子の集団は、5人くらいでキャーキャー言いながらはしゃいで楽しんでいるようだった。20代後半あたりの男性グループなどは、遊びというより、真剣に推理している、という感じで、知的好奇心をくすぐられているように見えた。
賞金があるせいか、理由は定かではないが、皆刑事になりきり、真剣にゲームに望んでいるようだ。企画側の演出も徹底していて、警察としての服装にはじまり、演技もちゃかした雰囲気もなく、ゲーム・参加者に対する誠意が見られた。
参加者がここまでゲームに入り込めたのは、企画側の徹底した演出があってこそだろう。
驚くべきことに、資料作成や会場手配はもちろん、ストーリー作成、演技、ビデオ撮影・編集作業、パブリッシュに関わること全て、トトカルチョマッチョマンズのメンバーの手で行われた。その完成度はプロフェッショナルの域と感じさせるほどで、決して仲間内で楽しめればいい、というものではなかった。もともと、小説を書いたり、編集作業が好きな人などが集まったのかもしれないが、技術的な腕前の前に、スタッフがこのイベント、はては秋田県の発展にかける熱い思いが、このイベントを成功へと導いたのだろうか。
この大捜査線は今回で第4回をむかえ、回を重ねるごとに参加者は増えている。今でこそ多くの人が集まり、大手スポンサーもついているが、はじめは大変だったと言う。イベントを手がけるにあたってかかった費用が、ゲーム参加者から集める参加費でまかなえず、赤字分はスタッフで割り勘して補っていた。そして、このイベントのスタッフ(つまりトトカルチョマッチョマンズのメンバー)は、それぞれ仕事をしているので、こちらのイベントだけやっていればいいというわけではないのである。そういうわけで、何日も泊り込みで徹夜作業をしながら完成させたものなのだ。たとえ赤字がでて自分で出費することになっても、自分の仕事がきつくなっても、それでもこのイベントにかけようとするのは何故なのだろうか。いったい何が彼らをそこまで突き動かすのだろうか。